残業することが頑張っていることではない

遅くまで残業している人が頑張っていると評価されがちである。しかし、限られた時間の中で、いかに高いパフォーマンスと成果が出せるかの方が大切だ。遅くまで残業している側からすれば、早く帰る人達への不満は出てきやすい。

一方で、朝早く出勤する側からすれば、もっと周りも早く出勤してほしいと心のどこかで思う人もいるだろう。日頃、残業しないと思われた人でも、家の中で仕事をしていたり、休日出勤して仕事の遅れを取り戻そうと行動する人もいる。

私は、残業しないような仕事の工夫をしていくことが重要であると考える。その工夫が仕組み化されれば、その後の仕事はより効率的になり、帰る時間が早くなる。個人のスキルの向上は、生産性の向上に大いに役立つ。

ただやみくもに仕事をやるのではなく、効率を求めていくことも重要だ。また、すべての仕事を全力でやっていては身体がもたない。重要でないことをいかにやらないかを考えていくことが大切なのだ。そのためには、何が大切なのかという物事の本質を見抜く力が求められる。

定時に仕事が終わるように、それぞれの人に仕事を割り振ることが重要だ。あまり仕事が偏らないように分担していくべきだ。その役割分担こそ、職場の働く環境づくりに大きな影響を与える。

残業しているから偉い、頑張っているは間違いだ。残業しないように工夫して定時で帰る人に目を向けるべきだ。その人は先のことまで考えて行動しているのだから、なおさら学ぶことは多いはずだ。生産性の向上に目を向けていくことが労働環境向上には欠かせない。