プロ野球選手の引退後

プロ野球選手でも、引退後に生活に苦しむ人は多いという。先日、WBCで日本代表として世界一に貢献した里崎さんの話を聞く機会があった。彼が言うには、ドラフト1位でプロ野球の世界に入った人が10年後、野球を続けている確率は11%であるという。長く野球選手でいられる人は、ほんの一割しかいないという寂しい現状らしい。それほどプロの世界というものは厳しい。

里崎さんは、現役時代にプロ野球選手の加入できる年金に加入していた。しかし、その制度もいつしかなくなってしまった。里崎さんはプロ野球選手という不安定な仕事に就いていることから引退後のことを考え、月10万円の積立貯金を行ってきた。1年で120万になり、5年後には600万円になる。

5年後もし仮にプロ野球選手を首になったとしても、600万円あれば大学などに通い、スキルを身に着けたりする資金にあてることができると考えた。現役時代から第2の人生のことを考えられることはなかなかできないことであり、素晴らしいと感じた。

夢をもって、一つのことに専念することは大切だ。何よりも生きているという実感が得られるだろう。しかし、もしそれがだめになったときのことも考えて生きていくと人生困らないのではないか。里崎さんのように、現役時代からリスクに備えるような考えをもって生きることが大切なのではないか。

その考えができるからあそこまでの選手になれたのかもしれない。成功者から学ぶことはたくさんある。