投資とギャンブルの違い

投資とギャンブルは同じように見られがちだ。しかし、それぞれの違いはあり、それを十分に理解することが重要だ。自分は、投資やギャンブルはやらないという人は多い。それでも、国民が納めた年金の一部をGPIFという機関が運用していたり、貯蓄型の積立保険なども、債権や株式に投資されているのだ。自分たちが知らないだけで、投資は自分たちの生活に身近な存在となっている。

ギャンブルは、必ず胴元が得をする仕組みになっている。期待値で考えると、宝くじやTOTOサッカーくじ)は45%、競馬は75%、パチンコ・パチスロは90%と言われている。勝てる法則がない状態で、試行を繰り返せば、そのゲームの期待値に収束する。これは数学的な考え方だが、ほぼほぼ間違いない。やればやるほどお金は減り続けるのだ。

投資は、勝てる見込みのあるものにお金を投じれば、ゲームに参加した人たち全員が特をすることが可能であるものだ。例えば、株式投資で、ある企業の株式を10年保有したとする。当然、株価は上下するが、最終的に株価が購入時よりも高くなっていれば、配当金なども含めれば、大きな収益になる。更に、株式を購入してもらった会社側も、その株式購入によるお金を事業の投資などに活用することができ、WIN WINの関係となる。ギャンブルのような勝つか負けるかの世界ではなく、両者が果実を得ることができるものが投資だ。

短期的なものであるほどギャンブル的な要素が高くなる。長期的なものほど投資の要素が高くなる。そのため、一般的には、長期投資こそが、投資の本質といえる。ギャンブルを否定するわけではない。ただ、その違いをしっかりと理解しておくことが需要なのだ。