職場の人間関係に満足している人

ISSP(国際社会調査プログラム)の2015年調査によれば、日本は「職場の同僚の関係は良い」と考えている人の割合が世界最低だった。(37カ国中37位)また、「仕事を辞めたい」と思った理由ランキングでは、「職場の人間関係が良くない」が第2位にランクインしている。さらに、職場の人間関係に満足している人は17%しかいないというデータもある。

つまり、職場の人間関係に悩む日本人は多く、その人間関係で仕事を辞めなければならない人が数多くいるということだ。辞めた人の中には、差別を受けたり、理不尽に怒られたり、単純にその環境に馴染めずに抜けていく人が多いだろう。

しかし、その人自身にも問題がある場合もある。普段から同僚の悪口を言っていたり、言われた指示を聞こうとせず、素直さが足りなかったりする。それに関しては、自分自身で職場の居心地を悪くしている。それに気づかないで会社を辞めて、それを繰り返すのだ。

人は、自分を守るために防衛本能が働き、うまくいかない原因を人のせいにする。そういう人は、周りの人から煙たがれ、人はどんどん離れていく。その人の周りにはまともな人が残らなくなる。その人にどこかで、自分と向き合うことを気づかせる機会を与えたいものだ。