Netflixは給与の支払いに特徴がある。能力の密度を高めるために、必要最低限の規則だけ設定し、後は社員が自分の判断で仕事ができるような仕組みにしている。
旅費交通費などについては、基本的に支給するが、会社の利益を1番に考えて行動することが求められる。そのため、社員が無駄なもので経費として請求した場合は、首にすることも普通にあるそうだ。
Netflixは、成功報酬を与えない。会社は基本給に加えて、その年の成果に対して報酬が支払われる会社も多い。しかし、それだと、成果にこだわりすぎてしまう人もでてくるそうだ。脳の一部が成功報酬のことで埋まると、クリエイティブな仕事をする人達に害を与えてしまうことになる。仕事に集中してもらうために、決まった金額の給与を支払う。
Netflixは他社よりも良い給与で働いてもらうという方針がある。だから、他社がNetflixの社員と面談をしたいと言ってくれば、快く引き受けるように言っている。その引き抜こうとする金額よりも、高い金額を出せば、Netflixに残ってもらえると考えている。もちろん、面談により優秀な社員が抜けてしまうリスクもあるが、市場価値を調べる手間も省けることから、推進している。
クリエイティブな仕事を重ねて、イノベーションを起こし続けることは容易ではない。そのための仕組みというのが大切だと、Netflixのやり方から考えさせられる。
