失って気づくこと

昨日、普段同じ空間で仕事をしている先輩が珍しく欠勤した。急な胃痛によりアニサキス症の疑いがあるという。検査の結果、アニサキスではなかったようだが、しばらくは検査入院のため出勤できないという。

先輩がいないことで、普段やってもらっている仕事を自分が代わりにやらなければならない状況になった。昨日はなんとか凌ぐことができたが、これからも先輩が出勤しないことを想像するとゾッとする。

先輩には、データの管理をお願いしていた。これは、私の苦手とする分野である。一方で、先輩はその分野に強く、得意なことを任せていた。まさに適材適所の状況だった。先輩がいなくなると、現場が混乱することは想像できていた。年齢も、60歳を超えているので、安心はできなかった。

先輩は一週間程度出勤しないことは確定している。この1週間を乗り切ることはなんとかできるだろう。しかし、これからも先輩が出勤しないとなると、非常に困る。いかに先輩に頼ってきたか改めて気づいた。

普段感謝のことばもろくに言えてなかった自分がもどかしい。一緒に仕事ができることが当たり前であるということはない。いつかは、それができなくなる。この認識をもって仕事をすることが大切であると感じるきっかけとなった。