ICT教育の是非

先日、テレビ番組でタブレットやパソコンなどのICT機器を使って、学習をすると記憶しづらいということを知った。例えば、紙の辞書と電子辞書では、紙の辞書のほうが記憶に残りやすいという。電子辞書の方が便利ではあるが、学習効果を考えれば、昔ながらの紙の辞書の良さもあるようだ。

北欧の先進国では、日本よりも早く教育のICT化を進めてきた。しかし、その北欧の先進国は、紙の教科書を再び使うようになってきているという。これも、ICT機器よりも、紙の教科書で学習した方が、学習効果は高いということから大胆に方向転換した。

日本でも、一人一台のICT機器を与えるような環境が整備された。しかし、生徒が一つの回線で同時にネットを使うと、回線が混んで使えないというような状況も多く出ているという。

また、iPadを与えられたが、1台1台管理するのは先生たちの仕事で、先生の負担を増やしているという側面もある。ICT化により、より効果的な学習が行えるようになったが、まだまだ課題が多い。

そもそもこのままICT機器を使い続けるべきなのか。北欧諸国のような選択も効果を検証したうえで、考えていかなければならない。何が生徒のために良いのか、そしてその環境を整備することが大人の役目だろう。