先行者利益

先に富めるものが、どんどん富んでいく。一番先に裕福になれば、有利になるのだ。

2人でコインを投げるゲームを行う。お互いに1000円を持っているところからスタートし、所持金の20%を賭けることができる。コインを投げて表が出たら賭け金の倍の金額を得ることができる。

最初にお互い1000円の20%をかけるとして、その最初のゲームに勝てば、所持金が1400円となり、負けた方は所持金が800円となる。

次のゲームで、巻き返したとする。1400円の賭け金の20%は280円。800円の20%は160円。2回目のゲーム終了時点での所持金は、最初に勝ったものが1120円で、2回目に勝ったものが960円となる。

どちらも同じ回数分勝利しているにも関わらず、160円もの差が生まれるのだ。これは、日常生活でも言えることではないだろうか。残酷だが、最初に成功を収めたものは、また大きなチャンスが舞い込んでくる可能性が大きい。

底辺で燻っていた人には、なかなかチャンスは巡ってきづらいのが現実だ。どれだけ若い時にがむしゃらになれるかが大切かを教えてくれるゲームではないだろうか。